今宵もしきねでバエパッチョ自分で釣って、さばいて、飲む!

「釣って、さばいて、飲む!」式根島滞在中の動き方

最近は、このコラムを見て「釣りに挑戦」「釣った魚を自分でさばいて食べる!」と意気込んで来島される方、それも特に女性一人旅が増えており、頼もしい限り。島内における島食材や島の魚、調味料等品ぞろえ充実の野望を抱く、私はシメシメといったところです。

なかには、事前に本土の釣り公園で釣りの練習をし、スーパーの魚でさばき方を猛特訓し、干物用の干しカゴを携えて来島した猛者も現れました。彼女は毎日のようにムロアジを釣って、干物を作って冷凍し、たくさんのお土産を持って「また来ます!」と帰っていきました。このように食いしん坊なら、人生一度は「釣って、さばいて、飲む!」をやらねばなりません。これは必修項目です。

さて、今回は、私が式根島に到着してから釣りや食を楽しむ、だいたいのスケジュールや動き方をご紹介します。さすがに年間50泊もしていると、ある程度効率化されているので、よかったらご参考ください。
※2泊3日、釣りメインを想定

1日目:到着から就寝まで

  1. 9時過ぎ:野伏港到着

    往路は、ほぼ大型客船です。宿はゲストハウスひだぶんで、港にお迎えに来ていただきます。荷物と共に車に乗り、野伏港から急坂を上がってすぐの場所にある池村商店さんで私は下車。荷物はそのまま宿にもっていってもらいます。

  2. 池村商店でレンタサイクルを借りる

    荷物ナシの身軽な身体で、池村商店さんでレンタサイクルを借ります。池村商店さんは営業時間が長く、基本的に年中無休なので助かります。ついでに揚げパンやビールなど買い物をすることも多いです。何気にワインの品ぞろえが良いのもおすすめポイント。

  3. 自炊に必要な食材調達

    ファミリーストアみやとらおくやまに寄って、自炊に必要な材料を仕入れます。この時間帯は品ぞろえが良いので、欲しいものはしっかり買ってしまうといいでしょう。クッキングペーパーやラップ、ジップロックなど魚の保存に必要なものも買えます。

  4. 宿にチェックイン

    買い物やら所用をすませて、宿についたら指定の場所に自転車を停め、チェックインです。車でそのまま到着した人たちとズレているので待たずに済みます。

  5. 荷物の整理

    部屋に入れるなら部屋に荷物を置き、持参した食料や買ったものはまとめて袋に名前を書き、冷蔵庫に納めます。ここまでやって、なんだかんだ10時半くらいになっています。式根鯛平君を頼んでいるときは、受け取って下処理(うろこ、内臓、えら取り)をしておきます。

  6. 11時から12時くらいに釣り場へ

    弁当や飲み物を持参して、野伏港足付桟橋で釣りをします。弁当ではなく、サンバレーがやっていたらラーメンを食べてから向かうことも。釣り道具はレンタサイクルで運びます。ロッドケースは背負い、クーラーボックスに保冷氷とエサを入れて玉網とともに荷台にくくります。自転車カゴにバッカンにいれた釣り道具を入れ、入りきらない分は袋に入れてハンドルにかけます。買い足したいエサや仕掛けなどがあれば宮房釣具店に寄ります。

  7. 釣りをする

    野伏港の場合、11:25に大型客船の上り便が到着するほか、神進汽船が12時~13時の間に着岸するので、邪魔にならない釣り座を選ぶか、その時間は移動する前提で釣りをします。足付桟橋は移動の手間はありませんが、立ち入り禁止になっているときも多いので、気になる時は宿にチェックインする前に見に行くこともあります。

  8. 17時半ごろ宿に戻る

    アカイカの時期はそのまま20時ごろまで続行パターンもありますが、基本的には暗くなる前に戻って夕食の支度をします。食事を弁当など簡単に済ませて夜釣りをすることもあります。
    魚が釣れた場合は、宿に戻って30分は魚の下処理をしなくてはいけません。

  9. 19時過ぎに夕食&風呂

    1日目の夕食は魚が釣れなくても食べられるもの、あるいは式根鯛平君をメインで考えるので、釣果を切実に追求しなくてよいのが気楽です。青ムロが釣れていれば、なめろう(たんたん)にして、つまみにしたり、まご茶漬けにするのが手軽です。下処理をした魚は、持参したクッキングペーパーやラップ、ジップロックに包んで保管し、翌日以降の食料になります。式根鯛平君のカルパッチョや洋風鯛めし、リゾット、パスタなど手軽でおススメです。

    ミニキッチンが混んでいれば、先に風呂に入り、風呂も混んでいれば、屋外の温水シャワー室で済ませます。温泉が好きな人は、20時までやっている憩の家に行くのもおすすめです。

  10. 23時ごろ就寝

    朝まずめに出撃するなら23時くらいには寝ておきたいところです(理想)歯磨き、薬、充電器、化粧道具など滞在中の使用頻度が高いものと、ペットボトルの水を枕元にひとまとめに出しておきます。

2日目:一日釣り三昧

  1. 5時~6時ごろ起床

    朝まづめを狙う時は日の出の30~60分くらい前に起きるのがベストですが、最近は宴会にかまけて、真面目に出撃しない方が多くて困ります。

    ただ、1日目と違って、釣りの道具は出してあるので、クーラーボックスに保冷氷とエサを入れて自転車にくくれば、すぐ出かけられます。朝ごはんはランチパックなどひとまず軽食を持っていくことが多いです。7時に池村商店が開店するので、買っていってもいいでしょう。

  2. 好きなだけ釣りをする

    気分が良くなって朝の7時から夜の20時まで釣りをしたこともありますが、そんな長いこと日中に釣り座に居座っているのは私だけです。

  3. 夕食&風呂

    2日目の夕食は自分で釣った魚を食べることが多いです。1日目の段階で下ごしらえをしたり、寝かせてあるので、バエパッチョ(カルパッチョ)でワインまっしぐらとなります。最終日に釣りをすることは滅多にないので、だいたい夜更かしして、のんびり酒食を楽しんでいます。

  4. 23時ごろ就寝

    実際はもっと遅くなることが多いような気もしますが、努力目標です。星空を見に行くこともあります。
    翌日ですが、釣った魚や冷蔵のお土産(例:塩辛やたたき)などはクーラーボックスに入れて持ち帰るので前夜までに保冷用の氷や保冷剤を準備しておきます。

3日目:最終日

  1. 7時ごろ起床

    釣りをしないので、たっぷり寝ます。ただ、重要なのが、海が荒れている場合、11:25発の大型客船が欠航になり、9:05発の下り便のみになることがあります。どういうことかというと、大型客船がリスク回避のために式根島の港に着岸するのを1回にするということです。東京に行きたい人は、ひとまず9:05の下り便に乗船して、いったん「席ナシ」で神津島に行ってから、折り返しで自分の席で東京へ向かうことになります。

    11:25出発のつもりでのんびり散らかしたままににしていると、非常にあわただしいことになります。なので、伊豆諸島の旅に慣れている人は、最終日はいつでも出られるよう、前日までにある程度荷物の整理をしています。

  2. 朝食

    朝便でなければ、時間があるので、ゆっくり朝食を楽しみます。トーストと島内で買った大島牛乳をブレンドしたカフェオレ、果物や残り物など。

  3. 9時~10時半ごろ温泉や散策など自由時間

    いつでも出られるよう部屋を開けて、荷物を出してから、ちょっと自由時間ができます。温泉や散策など、レンタサイクルを活用して気ままに過ごします。

  4. 10時45分ごろ宿を出発

    荷物を宿の車に乗せ、自力でレンタサイクルで池村商店にいって返却します。池村商店の前で、あとから来た宿の車にピックアップしてもらうことも多いですが、歩いても間に合います。この時に、船で食べる昼ご飯用の「船弁」つまり、弁当類を買うこともあります。好きなお酒ももちろん買って、船上昼酒をキメるつもり満タンです。

    復路のチケットを入手していない人は、ちょっと早めに野伏港船客待合所に出向いて発券をしておきましょう。

  5. 11時25分 式根島出発

    無事に式根島出発したら、すぐ荷物を自席に置き、5Fサイドデッキに出て、見送りの方に手を振ります。6Fでなく5Fデッキにするのは、4Fの自席に近いことと、見送りの人との距離も近いからです。この時、船内に「別れのワルツ(蛍の光)」が流れますが、式根ハードリピーターの某氏は「この曲を聞くと泣いちゃう」といいます。

    天候がよければ、そのまま5Fサイドデッキまたは6F甲板で飲み食いしながらくつろぎます。

    連休最終日などの場合は、たいてい、知人が一緒に帰京になりますので、行きと同様、結局酒盛りになることもしばしばです。ただ、いつまでも、ということはなく、だいたい13時ごろには解散。それぞれが自席に戻ります。また、新島から利島間が一番揺れますので、船に弱い人は酔い止め薬を飲んだ上で、大島まで横になっているといいと思います。

  6. 14時頃 大島到着

    私は大島で15時前後の高速ジェット船に乗り換えることがほとんどです。大型客船は竹芝着が19時~19時40分になりますが、高速ジェット船なら大体17時台に着くことができます。大型客船は特2等ラバーなので、乗り継いでも船代の差額はほんの少しUPくらいです。なお私は東海汽船の株主優待券を使っています。

    夜釣りをする人や最終日に早朝朝マヅメを狙う人、荷物が多い人は、大型客船でぐっすり眠りながら帰る方がいいかもしれません。高速ジェット船はクーラーボックスは30L以下限定、持ち込み荷物の量の制限も厳しくなりました。

    岡田港到着で、たっぷり乗り継ぎの時間があるときはStarfish and Coffeeでスパイシーフィッシュバーガー&ビール、ほどほどの時は、岡田港船客待合所3階「海のキッチン」でグラスワインとおつまみを食べながら待っています。

  7. 17時~竹芝到着

    竹芝についたらさっさと帰るか、東京ポートシティ竹芝で一杯やってから帰ります。

ざっと書きましたが、こんな感じです。前は釣った魚にこだわって夕食が21時になってしまったり、いろいろ非効率だったのですが、慣れるに従って定型ができてきました。旅のスタイルはさまざまなので、自分にあった動き方をぜひ攻略してみてください!