
ハマゴウ

夏の盛り、式根島の白い砂浜に美しい紫色の花を咲かせる常緑の落葉低木です。「浜這(はまはい)」から転じた名前の通り、砂の上を這うように茎を伸ばし、砂を繋ぎ止めて海岸線を守る重要な役割を果たす海浜植物です。全体に爽やかな芳香があり、昔の人はタンスに枝を入れて衣類に香りを移したり、乾燥した実を枕の中に詰めてリラックス、安眠対策に役立ててきました。また、漢方の世界では乾燥した実は「蔓荊子(まんけいし)」という、熱を下げたり痛みを和らげたりする薬の原料です。
DATA
| 和名 | ハマゴウ(浜栲・浜香) |
| 学名 | Vitex rotundifolia L.f. |
| 分類 | シソ科 ハマゴウ属(旧クマツヅラ科) |
| 大きさ | 高さ30cm〜70cm程度(茎は数mにわたって砂上を這う) |
| 好む場所 | 日当たりの良い海岸砂丘、礫地 |
| 式根島で見られる場所 | 砂浜、海岸 |
| 分布 | 日本全国(北海道から沖縄)の海岸 |



書いた人

こんにちは。神田外語大学で環境科学と生物学を教えている飯島明子です。学生のころ巻貝の調査で通った式根島に、また訪れるようになりました。島での私のあだ名は「シッタカの姉ちゃん」(磯にすむ小さな巻貝を島ではシッタカと呼びます)。式根島の生き物を紹介しています。
