
ハマウド

暖地の海岸付近に自生する、セリ科シシウド属の大型の多年草です。式根島では「ヘビンチョアシタバ」と呼び、その名の通り「アシタバ(明日葉)によく似ているが、明日葉ではないもの」として区別されてきました。「ヘビンチョ」は、本物に対する「偽物」や「蛇のような」といったニュアンスを含む現地語の接頭辞であり、古くから島民が両者を見分けてきたこと物語っています。外見はアシタバより大型で、葉の光沢が強く、茎に紫色の縦縞があり、全体的にがっちりしています。最大の違いは、茎を折った際に切り口ににじむ汁の色です。アシタバは「カルコン」を含む鮮やかな黄色の汁が出ますが、ハマウドの汁は無色に近いか、白濁しています。
一般に食用にはされないことが多いですが、若芽や若い茎は食べることが可能です。ただし、アシタバに比べて苦味が強く、繊維質も強いため、食用にする際は天ぷらなどの加熱調理を推奨します。
DATA
| 和名 | ハマウド |
| 学名 | Angelica japonica A.Gray |
| 分類 | セリ科 シシウド属 |
| 大きさ | 1.0m〜1.5m程度(アシタバより大型になる) |
| 好む場所 | 暖地の海岸付近 |
| 式根島で見られる場所 | 海岸、道沿い |
| 分布 | 本州(房総半島以西)、四国、九州、沖縄、伊豆諸島、三浦半島、伊豆半島、小笠原諸島、紀伊半島など |




書いた人

こんにちは。神田外語大学で環境科学と生物学を教えている飯島明子です。学生のころ巻貝の調査で通った式根島に、また訪れるようになりました。島での私のあだ名は「シッタカの姉ちゃん」(磯にすむ小さな巻貝を島ではシッタカと呼びます)。式根島の生き物を紹介しています。
