今宵もしきねでバエパッチョ自分で釣って、さばいて、飲む!

夏の夜のミッション

式根島が一年で最もにぎわうのは?

式根島が、一年で最もにぎわう日はいつでしょうか?

式根島観光協会の2024年式根島観光協会調査報告書によると「式根島観光協会が昨年で最も繁盛した日」は6月25日(日)だそうです。2024年の統計ながら唐突に「昨年で」となるのがトラップで、これは2023年6月25日のことです。その日は式根島マラソンだったので、帰りに観光協会に立ち寄る人が多かったのでしょう。

ほかに、離島振興計画書や港湾局の統計がありますがデータが古いし、式根島の自治体の線引きは新島村になるので、新島との振り分けがなかったりで、なかなか最新情報を把握できません。本来は、島内共通のオンライン宿帳システムを導入して、きっちり来島数と来島者属性を分析し、マーケティングに活かしていくと良いと思うのですが、話が思いっきりそれました。

それでは、やむを得ません。

連休中心に年間50泊する私の主観によれば、最も予約が取りにくいのは7月の海の日の三連休ではないでしょうか。

あくまで個人的な肌感覚です。お盆休みも有力候補ですが、こちらは期間が長いので(私のように11連休を全て式根にぶっこまず)分散しますし、そもそも毎年、台風が当たります。

前段が長くなりましたが、体感で最もにぎわう7月の三連休。ぴったり2ヶ月前の0時スタート!激戦の乗船券を勝ち取った私は、意気揚々と船上の人となりました。

これをみたまへ

式根島マガジンで式根島の星空写真集「星に願いを。」を連載する手塚サンも乗り合わせ、なんとか甲板に座るスペースを見つけました。写真家とビールを飲みつつ、東京湾岸の夜景などを撮影しながらの船旅となります。

酔っ払いとiPhoneの限界がわかる写真が以下となります。

真夏の釣り

さて、今回は釣りは二の次です。よって、当コラムもほとんど釣りの話がでてきません。

そもそも日中は30度を超え、遮るものがない桟橋では、炎天下のミミズのように干からびます。医療アクセスが悪い離島で熱中症になったら大変ですから、7月8月の釣りは、早朝と夕方に限ります。日が長い時期なので19時くらいまで、釣りになります。

私は2日間、夕方2~3時間くらい釣りをしましたが、エサ釣りのせいか、短時間だとしっくりきません。青物狙いのルアー釣りなんかは、効率的でいいんでしょうが、次回に向けて、作戦を考えなければいけませんね。

ミッション「地鉈温泉」

今回は先述の星景写真家の手塚サンとひだぶん女将、画伯など総動員で行うミッションがありました。それは、地鉈温泉特集の取材です。

普通の撮影ならまだしも、地鉈温泉の「夜潮(よしお)文化」の星空撮影となると、素人には手がでない領域です。そもそも、夜間の地鉈温泉の入り方がわかりません。よく地鉈温泉は「満潮時刻が入り時」といいます。しかし、温泉好きの島民は「どんな干潮でも入れる湯壺がある」と言います。地形や知り尽くさないとできない技と言っていいでしょう。

ひだぶん女将は、式根島開島時代から歴史を重ねる家系に生まれた生粋の島育ちですから、地鉈温泉攻略の講師になってくれました。この時、たまたま地鉈温泉にいた温泉愛好家のご夫妻は、女将のガイドで無事に夜潮を成功することができました。

視聴率が上がる?女将入浴シーン

その時のゲストブックはこちらです。

私もiPhoneでどれだけ撮影できるかやってみました、湾岸の夜景同様、限界しか感じません。地鉈温泉の夜のライトアップの様子はよく分かると思います。なお、先端はライトが届かないので、手持ちの懐中電灯などご用意くださいね。

このときの撮影で誕生した地鉈温泉特集は、潮まかせの湯加減が難しくて途中で断念する人も多い「湯壺の到達の仕方」を、具体的に図解しています。手塚サンによる素晴らしい星空写真とドビュッシーの「月光」を添えた夜潮文化の解説など、読み応えのある内容になっておりますので、ぜひご一読ください。

翌日、画伯が地鉈温泉のあちこちの湯だまりに温度計をつっこんで計測してくれました。

地鉈温泉はもともと透明な湯ですが、鉄分を含むことから空気に触れると酸化し、鉄さび色に変色します。透明なほど、鮮度が良い湧きたての湯である証明です。そして、高温箇所の目安にもなりますので、覚えておくとよいでしょう。

夏場は周りの海で泳ぎながら、身体が冷えたら温泉ゾーンに移動する、ワイルド極まる温冷交互浴がおすすめです!

画伯は、その際に、地鉈温泉に刻まれた彫り文字も丹念に撮影してくれました。そのおかげで出来た特集がこちらです。

ところどころかすれて読みにくい彰功誌の解読は、電通通信大学で教鞭を執る科学史家の佐藤賢一教授にご助言をいただきました。佐藤賢一教授は、式根島マガジンで伊能忠敬の謎に迫る連載も担当してくださっているので、こちらもぜひ御覧ください。

このように、式根島マガジンは大変多くの方が関わっています。式根島にいらっしゃる際はぜひぜひご活用ください。

↑黄色は食べやすく美味しい魚(当社比)

調理のポイント

ひだぶんでたくさん採れた、かぼちゃでかぼちゃプリンと冷製ポタージュを作りました。式根島のかぼちゃは砂地がよいのか、とても味が良いので、島内商店で売っていたら買いましょう。

オクラや炒め物に使った合わせ調味料は、自宅で調合して100均のタレビンに入れて持参しています。軽くいので持ち運びは楽だし、時間効率もUPし、調味料も余らせずにすみます。実山椒としらすご飯は、自宅で煮た実山椒を持参しました。こちらも軽いし、島内で買ったしらすと一緒に炊くだけでごちそう感があります。

レシピ

スモモと真鯛のバエパッチョ

  1. 真鯛(白身ならなんでも)は皮付きのまま柵にする。皮は炙るか、熱湯をさっとかけて湯霜造りにし、薄くスライスする。
  2. すももを皮ごと細かく切り、好みのハーブや野菜を用意する。
  3. 皿に式根島の星空くらい塩をしっかりふり、1の刺し身を並べ、オリーブオイルをかける。その上に、すももやハーブ、野菜をのせ、塩をさらにふり、オリーブオイルをかける。最後にレモン半分をたっぷり搾り、ピンクペッパーを散らして出来上がり。
     
    ■ポイント
    すももでも、ぶどうでも、グレープフルーツなどの柑橘など、何でも合わせられるフルーツカルパッチョ。バエバエで白ワインがすすみます。
バエパッチョ提唱者

こんにちは。私は、「自分で釣った魚で料理を作って、美味しいお酒を飲むため」に式根島に通っています。この「今宵もしきねでバエパッチョ」が式根で釣りをやってみるきっかけになったり、自炊民の多少の参考になれば幸いです。