
大なり、小なり
9月2回目
9月2回目の式根島は秋分の日絡みです。しかし、今年は並びが悪く、20日(土)21日(日)平日の22日(月)23日(火・祝)という飛び石です。
ここは迷わず「必殺・有給休暇」を叩き込んで、悠々、3泊4日を確保しました。この9月の秋分の日の連休までが、伊豆諸島の「繁忙期」の共通認識だと思います。
さて、今にも泣き出しそうな曇天に包まれた式根島に到着いたしました。

シャブリ・ナイト
最近は到着すると、まず昼ごはんを作るという優雅なタイムスケジュールになっています。釣りウマな大学生バイト君たちがいると、自分で釣る意欲が減退する性質がどうもいけません。実際のところ、彼らにガソリン(ごちそう)を入れまくって、頑張っていただいたほうが効率的であります。
さて、今回のランチは畑の紫蘇と生クリームをたっぷり使った明太子クリームパスタです。

どちらにしても今日は、風が強かったため、釣りを断念し、夜の宴会に専念することにしました。
今回は、スタッフのヤマちゃんに白ワインとチーズを持参しています。白ワインはシャブリ「ドメーヌ ジャン コレ シャブリ プルミエ・クリュ モンマン 2022 Jean Collet Chablis 1er Cru Montmains」、チーズは、シャブリで洗ったウォッシュチーズ「アフィデリス・オ・シャブリ(Affidelice au Chablis)」です。

お礼の理由は、前回私がクレジットカードを紛失した際、ヤマちゃんが私の記憶を頼りに見つけ出してくれたことにあります。世界を巡り美酒美食を好む彼へのお礼として選びましたが、私自身がこのチーズのファンであり、久しぶりに味わいたいという気持ちもありました。楽しい夜になりそうです。
本来ならワインに合わせてフランス料理を用意するところですが、今回は畑で収穫した野菜を料理に活用することを優先しました。




順調に、夜が更けゆく…
2日目
2日目は毎度おなじみ前日深夜まで飲んでいたので、のんびりと14時過ぎくらいから桟橋に出撃です。イシガキフグに弄ばれながら釣り糸を垂らしていると、島民Oさんが来ました。「夜にフエダイ狙いますよ」というと、一緒に夜釣りをすることになりました。



夕まづめは得るものなしで、足つき桟橋の様子をのぞいて宿に戻りました。

火を噴く「がま磯」
というわけで、19時集合で、ヒデ君とOさんと3人揃って出撃です。8月に2回頑張って空振りし、今回は3回目となります。ここまで来たらもはや意地。Oさんは、石鯛竿の高級品「がま磯」に14号ライン&20号タマン針で万全の体制です。

さて、3人で、ありったけの竿を並べ、たわいもない話をしながらぶっこみ釣りをしますが、どうもアタリがありません。
私とヒデくんで8月にフエダイ釣りならぬウツボ狩りをしたせいか、ウツボの気配がないのです。仕掛けが壊れなくてありがたいですが、何も食わないというのも、静かすぎておもしろくなりません。
そんな話をしていた満潮前の22時頃。突然、私の竿に海面に突き刺さるような大きなアタリが出ました。
「きたーっ!!」
「とうとうですね!」
勝負です。私は竿を持って制御し、真下に入る強いツッコミを耐え続けました。これは大物間違いなし!
…でもなんか変です。
私が「フエダイにしては諦めが悪いし、タマンにしては走らなくない?」とつぶやくと、ヒデ君もタモ網を片手に「たしかに…」と海面を覗き込みます。
そして上がってきた白い影。3人声を揃えて
「イ・ス・ズ・ミ・だぁー!!!」
結局、上がってきたのは65cm近いイスズミでした。でっけー!!

イスズミの寿命は約45年。間違いなく30年以上生きている個体でしょう。イスズミは、大食漢で海藻を食い尽くす藻場の問題児。こいつは、畑の肥料「ドブ」の原料にします。
ビッグ・イスズミ騒動で盛り上がったものの、どうにも続かず、「もうダメかぁ」とOさんが、自慢の「がま磯」を持ち上げてリールを巻くと、何かがぶら下がっています。
赤色灯で照らすと、なんと幅1cmのウツボでした。よくもまあ、タマン針20号に食いついたものです。
高級石鯛竿のごっついタックルとプチウツボのコントラストのシュールさに、一同、深夜の桟橋で笑い転げました。

結局、私のフエダイ狙いは3回目も不発に終わりました。さて、どうしたもんだべ…(次号へ続く)。
思い出ギャラリー
ヒデ君の刺盛りがどんどん上達しております


今回釣った魚

今回のお料理
最後の夜は中華料理でした。




調理のポイント
フォーや米麺など目先の変わった乾麺を持参するのも楽しいです。魚が釣れたとき、汁麺にしてもいいと思います。
よりぬきレシピ
書いた人

こんにちは。私は、「自分で釣った魚で料理を作って、美味しいお酒を飲むため」に式根島に通っています。この「今宵もしきねでバエパッチョ」が式根で釣りをやってみるきっかけになったり、自炊民の多少の参考になれば幸いです。
