今宵もしきねでバエパッチョ自分で釣って、さばいて、飲む!

失声ループ

伊豆大島の釣果

今年の2月の三連休は天皇誕生日がらみのみで、建国記念日は飛び石も飛び石で使えません。というわけで、珍しく間隔があいて前回の1月下旬から約1か月後の式根島行きとなりました。

その間、釣りをしないわけもなく、2回ほど伊豆大島で1泊の釣行を楽しみました。こちらはその釣果です。

30㎝くらいのイシガキダイがちょこちょこ釣れましたが全部リリース。良型のウマヅラハギを大変おいしくいただきました。

最高やないかい

初めて釣ったミギマキ。タカノハダイの兄弟みたいな魚ですが、情熱的な唇ですね!この魚はそこそこ式根島にもいると思います。

さるびあ丸とサンライズ

話を今回の式根旅に戻します。今回は早起きして、さるびあ丸から日の出の写真を撮るミッションがあります。お酒もほどほどに早寝したので、ばっちり6時に目を覚ますことができました。ちなみにいつも目を覚ますのは利島と新島の間です。

早起きな人々

日の出の時間より30分くらい前に甲板に出たほうが、いわゆる「マジックアワー」を見られてよいんでしょうね。それでも、見事なサンライズを撮影することができました。

珍事サメとマッコウクジラ

撮影後、二度寝して、あっという間に式根島到着です。なんだか島民が集まって、内湾を見下ろしております。私も近寄ってみると、腐敗しきったクジラの死骸が流れてついております。そして、胴体には無数の歯形が…

その後、写真と映像を確認した名古屋大学の研究者により、クジラはマッコウクジラ、捕食していたサメは雄のホホジロザメと同定されました。

その際にちょっとした論文協力もできたので、当マガジンも市民科学の一助として創刊1年で学術的貢献を果たしております。

海苔摘み、そして

さて、今回、一番重要なミッションは、漁師である女将の海苔摘みに同行することです。早春の式根島を代表する風物詩をこの目に一度見てみたいと申し出ておいたのです。到着した日が条件がよさそうとのことで、さっそく干潮を狙って出漁することになりました。

良い天気

おしゃべりをしながら、船でしか行けないポイントに向かいます。普段、見られない式根島を景色を存分に眺められて感激です。

この時の海苔摘みについては、こちらの記事をご覧ください。郷土料理のはんばめしレシピもあります。

と、ここで話が終わればいいのですが、姉さん、またまた事件です。

あちこち移動しながら軽快に海苔摘みをしていた私ですが、突然、猛烈な咳き込みが起こりました。ただの咳というより喉の奥がかゆく、強い違和感があります。異変に気付いた同行者が「大丈夫?」と心配するので、返事をしようとしたら「……???」

またまた文章で伝えられない事態が起こりました。つまり、声が出ません。

 11月下旬、1月上旬、そして今回の2月下旬と、3か月で3回目の失声です。1度なると、2週間ほど声が全くでなくなり、その後2週間ほど声が枯れます。つまりこの90日間で話ができたのが45日、残り45日はかすれ声ということになります。もはや自分の声がどんな声だったか思い出せなくなるほどです。

これには周りも一同驚愕。「えー!また声がでないの??」

思い当たることと言えば、10日くらい前に風邪を引いて出た咳喘息が、ようやく治まっていたタイミングということです。最近は、咳喘息が常態化しているので、オオバヤシャブシの花粉ばかりが原因とは思えませんし、ここは海の上です。

ただ、振り返ると、救急車騒動の正月はともかく、11月は山ちゃんと立ち飲みした寒い甲板で過ごした翌日、今回は乾いた冷たい風が吹きつける磯。もしかしたら「寒冷」が関係しているかもしれません。私は、子供のころに寒冷蕁麻疹が良く出て、プールは見学することが多くありました。要するに寒冷にも因子を持つアレルギー体質であります。もしそうなら、急に声が出なくなったのは、のどの粘膜に蕁麻疹…!?考えるだにロクでもありません。

まぁ、専門医にかかっているので、アレルギー関連の薬は一通り持っているし、緊急用のエピペンもあります。ひとまず声が全くでないだけで、呼吸困難でもないし元気なので、様子見することにしました。

ひだぶんに戻ると、バァが「どう?とれたかい」と話しかけてきました。身振りと手振りで「口がきけない」というと、バァは「えーまた声がでないの!!なんでー」と叫びました。どうしても意思を伝えたいときは、かすれ声または筆談となるのですが、どちらもバァには酷なコミュニケーションです。「式根の海の風が合わないんだろうか」とがっくりするバァ。そんなはずはありませんが、私もがっくりです。

桜の園

さらに困ったことに、今回は山菜名人の紹介で、島の大先輩たちが桜の園で開くBBQに参加させていただくことになっていました。大先輩の方々は、だいぶアダルトでありますので、バァほどでなくても、小さな声が聞き取りにくいことが予想されます。そもそも山菜名人との意思の疎通が大変です。

そうこうしているうちに、名人が迎えに来ました。「声がでないもんはしかたないよ」と言ってくれましたが、自己紹介一つままならず、本当に困りました。しょうもない微笑をたたえながら、頷くことしかできません。そこで、私は盛りの河津桜を撮影することにしました。島民の方のアドバイスをいただいて、貴重なシチトウメジロが桜の蜜を吸っている素敵な写真を撮るのに成功。怪我の功名とはまさにこのことです。

式根島ミニ博物館

式根港船客待合所で式根島青年団「しきね想島会」が主催する「式根島みに博物館&式根島みに資料館」が開催されていたので覗きました。1997年に式根島中学校で理科の先生をしたのち、移住された小倉暁雄先生の収集品を中心に展示され、見ごたえがあります。ご専門は昆虫ですが、植物から磯の生き物まで幅広くフィールドワークされています。式根島には赴任をきっかけに移住した先生がほかにもいらっしゃり、それだけの魅力がある島であることがわかります。

もしこのような機会があったら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

今回の釣り

今回の式根島はちょっとした異変に見舞われていました。それは、アオムロの大群です。野伏港の内側に無数のアオムロが居ついており、外側も竿を出せばアオムロがかかります。

詳しくは以下の記事をご参照ください。

島民もアオムロに飽き気味のなか、持ち帰ってもナァという感じなので、アオムロを釣らずに本命を狙う釣りになります。

私の場合は底に早く落とすくらいしかできないのですが、イシガキダイの当たりは出ないまま、かわせなかったアオムロをいくつか釣って納竿。そもそも所用に追われて数時間しかできませんでした。まずめ狙いのルアーはともかく、底釣りは釣り座にじっくり居座ってやりたいですね。

アオムロは式根島の郷土食でもあるシオ(普通の干物)とクサヤになりました。アオムロは普段でも高確率で釣れるので、あらかじめネットなどで安価な干しカゴを入手して持参すれば干物にでき、帰る頃にちょうど良いお土産になります。

思い出ギャラリー

壁画も完成

今回もさるびあ丸で出立、大島で高速ジェット船に乗り換えて早帰りするルートです。大島は絶賛椿祭り中。

アオムロ

口はきけなくても、料理はできるので、いろいろつくりました。

レシピ

春野菜のクリーム煮(広東風)

  1. ほうれん草は下茹でする。青梗菜や小松菜、のらぼう菜、カリフラワーやブロッコリーなど食べやすく切る。
  2. にんにくのみじん切りと1の野菜と水を大さじ2杯、ごま油、塩を少しをフライパンにいれ、蓋をしてさっと蒸し煮する。
  3. まだ固いくらいで、お湯に溶いたウェイパー、牛乳を入れ、煮立ったら、 味を見ながら塩、こしょうで調える。
  4. 水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり。
     
    ■ポイント
    野菜はなんでもOK。火を通しすぎない。
バエパッチョ提唱者

こんにちは。私は、「自分で釣った魚で料理を作って、美味しいお酒を飲むため」に式根島に通っています。この「今宵もしきねでバエパッチョ」が式根で釣りをやってみるきっかけになったり、自炊民の多少の参考になれば幸いです。